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船長さん、エイテン=U=フォーロックさんと、その船長さんの船『シーエルダー号』の乗組員、ダナ。 この島ででてきた最初の友達と、今となっては……好きな人。 人と人との出会いってとても不思議で、運命なんて言葉で片付けるのはちょっと勿体無いけど、奇跡なんていっちゃったらとても大げさ。偶然なんて、味気ないし。 偽島に来て、どうして私が投げ出したり立ち止まっちゃったりしないで、何とか歩いていられるかって、きっと、いろいろな人に出会ったからなんだよね。 この島での生活がどんどん大切になっていく、そのきっかけは、もしかしたらこの日の出来事なのかも。 PR |
私と相澤君は、思春期らしい気恥ずかしさで、お互いの関係に形を定める事を拒んでた。
友人なのか恋人なのかいまいちはっきりわからないまま、なんとなく一緒に居るだけだった。 それはとても居心地のいい、秘密の花園のような関係だったとは思うけど、だからやっぱり、なんとなくのまま崩れ去ってしまったんだ。 |
友情ってなに? 恋愛感情って何? 友達と恋人の境目は?
友達に聞いたら教えてもらえたけど、何度聞いてもやっぱりフワフワしてて、じゃあ、私と相澤君は付き合ってるのかなあって考えてみたけど。いまいちピンことなかった。 私と相澤君を指して、あの子たち付き合ってるんでしょ? なんて噂もたまに耳にしたりするんだけど、カァっと恥ずかしくなる気持ちを抑えて、ちょっと考えてみる。すると、そうだっけ? 私達付き合ってるってことでいいんだっけ? って、聞き返したくなっちゃう。 大丈夫、あなたたちの関係は恋人同士であってますなんて神様が認定してくれたらわかりやすくていいのに。 |
必殺技って、叫ぶのが基本みたい。なんのことやら。 |
アルバイト、遺跡の探索、それから、シーエルダー号のお手伝い。 偽島での私の仕事で、日常。 座礁して、船底に大きな穴が開いたシーエルダー号を見上げる。シーエルダー号は今草刈の真っ最中みたいで、船長さんの知り合いが沢山集まって、武器やら鎌やらを持って大騒ぎしているのが遠目にもわかった。 マストにかかった太陽に目を細めて、サンバイザー代わりに額に手を当てると、甲板から縄梯子が下りてるのが見える。 ここに来るたびに思うのだけど、あれ、怖いよね。足をかけるとぐらぐらするし、揺れる。 ひょいひょいっと上っていく、時には自分の羽で飛んで上る人たちを見ていると、めまいがしてくるくらい。 足をかけて、おっかなびっくり上っていくと、ちょうど上で指示を出していた船長さん(Eno244 エイテン=U=フォーロックさん)が、手を差し出して引っ張りあげくれた。 怖いけれど、ちょっとした役得もあるかも。 |