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【2024/11/24 01:35 】 |
探索7回目の日記

 船長さん、エイテン=U=フォーロックさんと、その船長さんの船『シーエルダー号』の乗組員、ダナ。
 この島ででてきた最初の友達と、今となっては……好きな人。
 人と人との出会いってとても不思議で、運命なんて言葉で片付けるのはちょっと勿体無いけど、奇跡なんていっちゃったらとても大げさ。偶然なんて、味気ないし。
 偽島に来て、どうして私が投げ出したり立ち止まっちゃったりしないで、何とか歩いていられるかって、きっと、いろいろな人に出会ったからなんだよね。
 この島での生活がどんどん大切になっていく、そのきっかけは、もしかしたらこの日の出来事なのかも。

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【2010/06/20 19:21 】 | 偽島 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
探索6回目
 私と相澤君は、思春期らしい気恥ずかしさで、お互いの関係に形を定める事を拒んでた。
 友人なのか恋人なのかいまいちはっきりわからないまま、なんとなく一緒に居るだけだった。
 それはとても居心地のいい、秘密の花園のような関係だったとは思うけど、だからやっぱり、なんとなくのまま崩れ去ってしまったんだ。

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【2010/06/19 08:53 】 | 偽島 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
偽島スケッチ『中学二年生』 最初のデート
 友情ってなに? 恋愛感情って何? 友達と恋人の境目は? 
 友達に聞いたら教えてもらえたけど、何度聞いてもやっぱりフワフワしてて、じゃあ、私と相澤君は付き合ってるのかなあって考えてみたけど。いまいちピンことなかった。
 私と相澤君を指して、あの子たち付き合ってるんでしょ? なんて噂もたまに耳にしたりするんだけど、カァっと恥ずかしくなる気持ちを抑えて、ちょっと考えてみる。すると、そうだっけ? 私達付き合ってるってことでいいんだっけ? って、聞き返したくなっちゃう。
 大丈夫、あなたたちの関係は恋人同士であってますなんて神様が認定してくれたらわかりやすくていいのに。

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【2010/06/18 09:29 】 | 偽島スケッチ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
探索5回目

 必殺技って、叫ぶのが基本みたい。なんのことやら。
 あ、でも、腕を振るときにでも「えい」って口にすれば、普通に振るよりずっと力が入るんだよね。人間の体の仕組みってやつ。
 ハッシュハッシュ叫んでる時は、ちょっと気持ちよかったりして。

 リリさんと、わん太さん、この島で出会った冒険者でも特に不思議な二人。
 リリさんにあったときは、最初、神様か何かに出会ったのかと勘違いしたくらい。
 日常の気配って言うのかな、普通日本に生きてたら絶対に感じ取れるはずの共通点、みたいな物を一切感じない人。リリさんはどこか、超然とした、達観した空気をした、不思議な人だった。
 流石に今は神様だとは思ってないけど、不思議な人だっていう印象はずっと変わってない。

 わん太さんをみていると、いつもいいたくなる言葉があって、私はいつもそれを言わないように飲み込んでる。気をつけないと、絶対に口を滑らせてきっと後悔してしまうから、わん太さんと一緒に居るときは心休まる時がない。
 わん太さんってどういう冒険者なんですか? なんて聞かれたらやばいよね。
「ジェントルワン」って言わずに我慢できる自信がない。
 ……ああ、考えただけでも怖い。

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【2010/06/17 00:40 】 | 偽島 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
偽島スケッチ。シーエルダー号

 アルバイト、遺跡の探索、それから、シーエルダー号のお手伝い。
 偽島での私の仕事で、日常。
 座礁して、船底に大きな穴が開いたシーエルダー号を見上げる。シーエルダー号は今草刈の真っ最中みたいで、船長さんの知り合いが沢山集まって、武器やら鎌やらを持って大騒ぎしているのが遠目にもわかった。
 マストにかかった太陽に目を細めて、サンバイザー代わりに額に手を当てると、甲板から縄梯子が下りてるのが見える。
 ここに来るたびに思うのだけど、あれ、怖いよね。足をかけるとぐらぐらするし、揺れる。
 ひょいひょいっと上っていく、時には自分の羽で飛んで上る人たちを見ていると、めまいがしてくるくらい。
 足をかけて、おっかなびっくり上っていくと、ちょうど上で指示を出していた船長さん(Eno244 エイテン=U=フォーロックさん)が、手を差し出して引っ張りあげくれた。
 怖いけれど、ちょっとした役得もあるかも。

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【2010/06/15 10:08 】 | 偽島スケッチ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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