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【2024/05/05 04:59 】 |
告白
 運がよかったんだと思う。
 私はちゃんと、自分の言葉で船長さんに告白できたのだから。
 ホワイトデイのある日の事。
 思い出すには、ちょっと恥ずかしい、桜の下での出来事。


 妖精の宿も桜の装いになった頃、私とティアさん、ティズさんと、それに、船長さんは、一枚の紙切れを4人で覗き込んでたんだ。
 妖精の宿はやっぱり不思議な所で、雪に覆われていたはずの裏庭が、一夜にして満開の桜に彩られてた。宿を覆う木々、全部が桜だったはずは無いのに、今は一面見渡す限りの桃色で、お花見したらさぞ気持ちいいだろうなって、誰が見たってそう思うはず。
 ティズさんは、はじめてこの宿に迷い込んだ人みたいだった。本名を、ハーペスティズ門倉さんといって、自称紳士。実際、普通に話してる分には紳士、……な、気がしてたんだけど。ティズさんは、そのチラシを見ながらことあるごとにティアさんの体をまさぐってる。ティアさんはその度にティズさんを殴ったり叩いたり足蹴にしたりしてるんだけど、ティズさんは懲りないみたい。ちょっと喜んでる様にすら見えて、なんというか、本当に性質が悪いと思う。
 ティアさん、何のかんので面倒見がいいから、それでも突き放しきれないんだよね。ティズさんが想像以上にタフって言うのもあるけど。
 と、とにかく。
 チラシには、とても目に付く赤いロゴで『ぶっちぎりで踊れ』って書いてあった。ところどころに、モテ隊って記名されてるから、モテ隊って人たちが主催するイベントなのかな。なんというか、とてもわかりやすいよね。こういうの。
「あァ、そらぁゲンザの奴が言ってたイベントってヤツか? 酒が飲めそうだったから参加しようかとも思ってたンだけどよ…。」
 船長さんが、不自然にティズさんから目を逸らしてる。関わるのを諦めたみたい。賢明な判断だと思う。実際、ティズさんもティズさんで、船長さんには見向きもしないから、なんだろ、お互いに見ないことに決めたのかも。ここに来て四人で(このチラシを持ってきてくれたまん丸猫のベハ君とティズさんの友達のビル君もいるから、正確には4人と2匹だけど)顔つきあわせて話してるのに、最初に挨拶したっきり、全然話そうとしないし。
「えーと、何々……。もてないあなたに、ひと時の夢を……。我々南海荘の住人は此度ダンスパーティを開く事に相成りましたぁ? えーと……身体と身体を密着させ、ソフトなボディコミュ……何これ。何だか、いかがわしいチラシだけど。えーと、開催日は……あら、エイテン君知ってんの?」
 ティアさんが音読してるから、私もそれに合わせて読んでみると、多分、このチラシ、コンパのお誘いみたい。今更感慨も沸かないけど、もう偽島って本当に何でもありみたい。でも、この島には綺麗な人多いし、大勢の人が集まったらそういう需要があるのもわかる気がしなくもないけど。
「ゲンザー? ふぅん、そういう人が主催者なのねぇ。……だ、そうだけど、ティズ君ならこういうのに興味があるんじゃないの?」
 ティアさんは、ことさら興味なさそうに、チラシをひらひらと振ってる。
 ティズさんは、ちょっとボーっとしてたみたい。というか、何かに浸ってたみたい。
 ハ! と急に顔を上げると「感触を思い出して悦ってましたえっと、どれどれ」って、ティアさんからチラシを受け取ってジーっと眺めてる。
 というか、今なんかさらっと不自然なこと言ってたよね、この人。誰か速く何とかしたほうがいいんじゃないかな。というか、何の感触?
「……船長さん、そのイベント出るんですか?」
 別にね、出ても不自然じゃないと思う。だから、一応、ほら、話の流れって言うかな。聞いておこうかなって。船長さん出るなら、私も出てもいいなあって思うし、ほら? ティアさんだって知り合いが居たほうが参加しやすいと思うしね。いっそのこと、宿に居る人たちみんな誘って参加してもいいよね。趣旨が変わっちゃうかもしれないけど、顔見知りばっかり集まってダンスパーティなんて、ちょっと楽しそうでしょ? 日本に居た頃はダンスパーティなんてやった事無かったから、そういうところ、何となくこの島ならではって感じもするし。
「誘われたンだけどよ、ダンスパーティなンざ柄でもねぇンだよなァ。楽しく酒が飲めるってぇなら行っても良いンだけどよ。」
 って、船長さんは苦笑した。
 でも、目がしっかりとまん丸猫のベハ君の尻尾を追ってるんだよね。『楽しい自棄酒も待ってますよ』の文字とか。
 別にさ、船長さんがもてたいって思ってるわけじゃないくらいわかるんだ。お酒が飲めるってだけで心が動いちゃってるだけで。
「でも船長さん、これに行くって事は、誰かと踊るってことですよね? お酒飲んで……これって、要は合コン、だよね」
 だから、こんなに水差さなくてもいいはずなのにね。
「……ゴーコンって何? 顔を見ると石化する奴?」
 そうこうしている間にも、ティアさんのティズさんに対する扱いはどんどんおざなりになってる。さっきからポカポカたたいてるんだけど、ティズさんは「あっあっ・・・・適度に気持ちいい・・・」なんて、ちょっと他人様に見せられない顔をしていて。うん、もう、どんな感想を持てばいいやら。
 ……適度って、なに?
 ま、まあいいや。……ティアさんに任せようっと。
「えーと、お見合いパーティみたいな感じかなあと、……船長さん、ここで誰かに告白されたら、OKしちゃうんですか?」
「踊りなンざ習った事も無ぇしなァ…あンまし気乗りはしねぇンだ。ほれ、やっぱりそういう場なンだろ? 俺にゃァちぃっと…さ。」
「ですよね! うん、お酒ならこの宿でも飲めますもん」
 そうだよね。船長さん、モテたいって感じじゃないし、お酒飲めればいいけど、お酒にそういうしがらみ持ち込むのは嫌いそう。
「……おみあい……よく解らないけど、出会いの社交場みたいなものかしら。ふぅん。ほー。へー……」
 ティアさんがなんか予想外に食いついてるのが気になるけど、やっぱり、踊りとかってね、参加しなくてもいいんじゃないかなあって思うんだ。
「……って、はるかちゃぁん。嬉しそうねぇ?」
「え、嬉しそうですか?」
 ……かもね。なんか、すごく消極的だけど、なんとなく、自分の気持ちわかってきた気がするんだよね。だってここ来るたびに、目で追っちゃってる。特別なきっかけとか、そういうの全然ないけど。普通、そういうものなんだよね。
「別に、嬉しくないですよ?」
 なんとなく、ああ、この人いいなあって思っちゃう。
 今だって、……結局、私、船長さんがこの『ぶっちぎりで踊れ』ってイベントに参加するのか、ほんとはすごく気にして。
 出るか出ないか、私には関係ないことのはずなのに、いちいち一喜一憂してる。
 やっぱり、好き、なのかなあ。
 ……本当にね、なにがきっかけなのかとか、どこがいいのかとか、聞かれても全然、こたえられないんだよ。
 迷惑かけて、お世話になってばっかりで。
 例えば、今日みたいな満開の桜の日とか、宿でちょっと話が弾んだ時とか、「あ、船長さんが今いたらなあ」って思うくらいで。
 目標とか、憧れって言葉を充てたほうがまだ納得できるくらい。
 船長さんって、悩まないし、何時だって自身があるようにみえるでしょ? だから、なんか近くに居ると安心するって、それだけなんだよね。
 たまに厳しかったり怖かったりもするけど、それだって、結局、本当のところは、私のことを心配してくれてるんだと思うし。
 心配、かけないようになりたいとは思うよね。
 どうすればいいのかなあとか、よく考えてる。
 それでね、「出来るじゃねぇか」って言われたら、やっぱり嬉しいんだ。ううん、すごく嬉しい。
「で、そこのユウは大丈夫か…? さっきからボトル抱えてぼーっとしてるみてぇだけどさ。」
 え?
「あ、はい!」
 わ、まず。なんか、自分の世界入っちゃってた。
 どのくらいぼーっとしてた? って、聞いてもしょうがないや。
 それに、意識するとなんだか。
 …………話しづらいわけで。
「あのぅ、さっきのパーティの話なんですけど……船長さん、もしその……私が一緒に行ったら、気兼ねなくお酒飲めるんじゃないかなあって思うんですけど」
 えーと、あつかましいかなあ。それに、消極的過ぎる気がするけど。
 告白とかってする気にならないし、お酒飲むならその手伝いが出来ればいいかなあって……
 船長さんはちょっと驚いたみたいだけど、すぐに小さく笑う。
 そんなリアクションされたら、何がおかしいのかなって、不安になっちゃうわけで。
「悪くねぇハナシだけどさ、連れが居たら入れねぇらしいぜ?」
「……あ、そっか。そうでした。あはははは」
 はぁ……。うん。
「ま、酒に付き合ってくれるってンなら大歓迎だけどなァ。別にそのパーティの会場じゃなくたって良いだろ?」
 2人で行って、叩き出されっちまァのも面白くねぇからよ。なんて、船長さんは私の気も知らずに笑い飛ばしてる。そりゃ、知ってるわけが無いんだけどさ。
 なんだろうね。
「……お酒ならいつでもつきあいますけど……うーん」
 あーなんだろ、煮え切らないのは私なんだけど……、今のままがいいなあって。でも、いつかはちゃんと気持ちを伝えたいなあって思うわけで……。
 付き合いたいわけじゃないんだよね、全然、ピンと来ないもん。だけど……うーん
 どうして今日は、こんなに気持ちを抑えられないんだろうね。……ティズさんのせいではないと思うけど。
 きっと、桜のせいだ。
 うーんって唸ってると、船長さんは困ったみたい。
「ちぃっと不満みてぇだなァ。」
 肩を竦めて苦笑を浮かべた。考えてみたら、さっきからずっと苦笑いしてる。何でって、私の態度が、変だからだよね。
 わかっては、いるんだ。
「不満ってわけじゃないんですよね、あれですあれ、青春甘辛煮っていうか……矛盾してるんです、いろいろ。私の問題。探索の事も、他の事も、ぜーんぶ、何かを大事にすると何かが叶わなくって、そういうものだなあって思うんですけど。やっぱりちょっとは気になっちゃう。そういう感じ、わかります?」
「その青春甘辛煮ってのはサッパリだけどよ…まァ、矛盾してるってぇのは痛いくらいによく分からァ。」
「……うん。別に、今に不満があるわけじゃないんです……本当に。楽しいし、こんな島に放り出されたにしては出来すぎてるくらいだと思うんですけど……、ちょっと楽しいと、もっとって思っちゃう。でも、この時間も大好きで、大事にしたいから、もっと、なんてとんでもなくって。なんか、お祭りのさなかに、ふと、後何分で終わっちゃうって気がついちゃったみたいな」
「祭りだろうと何だろうと、いつかは終わっちまうさ。そらァ…どうしようもねぇってモンだろ。まァ、俺ならその残った何分かを好き勝手やって楽しむけどな。」
 好き勝手になんて、出来るわけないよ。
 今この瞬間だって、きっと本当に沢山の偶然の上に成り立ってるんだよ?
 私、たまに意識する事がある。何度も怒られたし、その都度否定されたけど。
『今』ってきっと、ジェンガみたいなものなんだ。
 ちょっとさじ加減を間違えたり、不運な事があったら、すぐに崩れて、もう二度と同じ形にならなくなっちゃう。
『今』が楽しくて、大切になればなるほど、ほんの少しの衝撃だって与えたくなくなって、にっちもさっちも、動けなくなっちゃう。
「じゃ、じゃあ……もし、好き勝手やっちゃった結果、お祭りが台無しになるかもしれないとしたら? ……現状維持でも、いいですよね?」
「そらァ、ユウ次第ってぇモンだ。どうせ終わっちまう祭りだったら、ぶっ壊っしまうのも悪くねぇかも知れねぇけどさ。」
 少女漫画じゃないけど。
『今』は壊れ物みたいに扱って、大事大事にしまいこんでる。
 楽しくて大事で、ちょっとだけ辛い。私の宝物。
「……ったく、あらァ重症だァな」
「え?」
「ティアとティズだよ」
 ……あれ、二人は?
「……アンタも重症だァな」
 もう帰ったよ、って船長さん。
 え、ちょっと待って。
 じゃあ、二人きり?
 待って、待って! 心の準備が。
 二人っきりって言ったって、別に何にも意識しなくていいのに。
 今までどおりに普通に、お酒飲んで、適当に雑談して、それでいいのに。
 なんでこんなに、動揺するんだろう?
「……あの、船長さん」
「ン…なンだ?」
 何を言えばいいんだろう? ってずっと考えてるのに、言いたいことはなんかもう、たった一つしか思いつかなくって。でも、それを言ったら私は一本、棒を抜く事になるのもわかってて。
 全部崩れちゃうかもしれないのに、もうそれを言う事しか考えられなくって。
 私の番が来たんだなって、場違いなこと、思ってた。
 ちょっと待ってって言う事は出来ても、パスだけは出来ない、私の番が来たんだって。
「私、船長さんと付き合いたいとか、一緒に居たいとか……船に乗せてもらいたいとか、そういうのって……ピンと来なくって。だから、これを言ったからなんだってわけじゃないんですけど……」
 船長さんはね、一度、何も言わずに小さく頷いた。
 それからふと顔を上げて、
「ユウにとって俺がどう見えてンのかは分からねぇけどさ、そう言ってもらえるのはよ、男としたら最高に嬉しいモンだ」
「……え!? あ、それはどうも、……ありがとうございます」
 って、そうじゃないって。なんでお礼言ってるんだろ。そうじゃなくて、今はちゃんと、船長さんの言葉を聞かないと。
「俺ぁ、これまで誰かを好きンなったりさ…誰かに隣に居てほしいなンざ思った事も無ぇ」
 船長さんは、一言一言、考えながら口にした。たまに眉間にしわを寄せて、どう言ったら伝わるのか、真剣に言葉を選んで、紡いでく。
「ただ、海に船を浮かべてさ、自由に生きられりゃァそれでよかったンだ」
 知ってた気がしたんだ。船長さんってそういう人だって。私みたいに、悩んだり、迷ったりしない。自分が好きなものを、ちゃんと自覚してて、そのためには沢山の邪魔なものを切り捨てる人なんだって。
「……でも、過去形で言うんですね、船長さん」
「情けねぇハナシだけどよ、今は分からねぇのさ…。これまで好き勝手やってきた俺がどうしてぇンだか、よ」
 さっきからずっと、張り付いた苦笑を浮かべて、桜の木の枝を見上げてる。
「隠し事は苦手だからさ、言っちまァわ。俺ぁエリナにもそう言われた…けど、それも答えられてねぇ。それに、レオノールも同じようなモンだ」
 溜息をついて肩を竦めて。
「思ったよりさ、情けねぇモンだろ…?」
 自嘲して、笑ってる。
 驚かなかった、エリナと、レオノールさんのこと。そっか、って、すんなり受け止めてた。
 驚いた、船長さんもそうやって悩んだり、自嘲したりするんだって。初めてこの人が、私と同じ、等身大の一人の人間なんだって、思った。
 情けない、のかな。私はそうは、思えなかった。選べないってたぶん、まだ私達が特別じゃないって、だけなんじゃないかな。選ばれるほど、私が全然、特別じゃないだけなんじゃないかな。
「綺麗ですよね、桜。……それで、ずっと考えてるんですか? エリナと、レオノールさんに対する返事を」
「どうだろうなァ…考えてンのか、そうでもねぇのか…」
 船長さんはいつか、誰かを選ぶって気がするんだよね。今は、混乱してるけど、いつか、必ず。
「船長さん、私はいいんです。今こうして話した私だってもう、何がなんだか、大混乱してるんですから、もう、パンク寸前。だから、伝えておいてわがままだけど、『これまでどおり』でいいじゃないですか、私と、船長さんの間は、とりあえず」
 きっとね、今選んで言ったら、船長さんは誰も選べずに、ジェンガを崩して、終わってしまう気がする。
 自分勝手だけど、だから、保留して欲しいって、思ってしまう。
「…ったく、ユウは何処までも良いヤツだな」
 そんなこと、ないよ。
 「良いヤツじゃないですよ? 日本では、良い奴はどうでも良い奴って言いますもん。中途半端なだけです。まだ何にも、中途半端なだけ」
 船長さんと一緒に、桜を見上げて、テーブルに座ってる。何も特別な事じゃないけど、こういうのが、私にとってのお祭りなのかも。
「日本酒、折角持ってきたんだから飲みません?」
 返事を待たずに、船長さんのお猪口にお酒を注いで、船長さんの手元に瓶を置いた。それから、空のお猪口を手元に寄せて。
「…ッハハ、日本ってぇ国に行ってみたくなるくれぇには笑える言い草だァな。なンにしてもさ、ソイツぁ俺も同じだ。なァに、どうでも良いヤツって響きもそれほど悪かァねぇさ。」
 船長さんは私の分を注いでくれるかなっていう、ほんのちょっとの小さな賭け。
 お猪口に満たされたお酒を見て、私は初めて、船長さんと肩を並べられたような気がしたんだ。
 一方的な憧れじゃなくて、好きっていう押し付けの気持ちだけじゃなくて、なんとなく、似たような悩みを持つ、似たもの同士としてね。
「…乾杯でもするか?」
 船長さんがお猪口を軽く掲げると。
 私は、それにお猪口に寄せる。
「それじゃあ、満開の桜と、まだまだ三分咲きの私達に」
 ちょっと気取りすぎかなあって思ったけど、桜の下で、なんともいえない宣言をして、今はね、ちょっとかっこつけたい気分。
「……願わくば、そんな俺らの後ろに良い風を。」
 重なったお猪口から、カチャンっていう小さな音が鳴った。
 この宿では、春一番の風は吹かないけど、それでもちゃんと耳を澄ませば、風はやっぱりそよいでいて。
 静かに口をつけたお猪口を手元において、少しだけなびいた髪を抑えつけながら、船長さんに笑いかけたんだ。
「ねえ、船長さん。お花見っていいものでしょう?」

「あァ…本当にそうだァな」

 今はね、それだけで幸せなんだよね。

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【2010/07/14 02:01 】 | 偽島スケッチ | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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